昭和元禄落語心中見た。色々な別れ、そして真打ち昇進へ。自分のための落語をする菊比古と客のための落語をする助六。その話が貫かれているからこそ、菊比古はみよ吉とも別れを決意するのも頷ける。面白いのはそんな菊比古の気持ちも分かるし別れの予感もありながら本人を目の前にすると後ろ髪なみよ吉
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年2月27日
この関係に助六が入ってしまうのも興味深くて、女へのその場しのぎではあるけども優しくしたいというのも分かる。別れを告げるのも抱き締めるのも男という生き物なのだ。ここの鬼灯市でのシーンは顔のアップ、そして眼のアップがとても印象的に描かれてありました。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年2月27日
そういう修羅場の後のジャズ・クラブでのシーンもまた素晴らしい。ここでお互いの落語観の違いがハッキリとする訳だけども、注目したいのは舞台を見ている助六と背を向けている菊比古のカット。ジャズというのはそれこそ当意即妙その場の雰囲気で演奏を変えたりするもの。まさに助六の落語に通じる。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年2月27日
そういうジャズだからこそ自分のための落語をやる菊比古というのは演奏で言えばクラシックな訳です。確か最初はみよ吉と菊比古がこの店に入ったんじゃなかったか。みよ吉と菊比古が合わないことの隠喩でもある舞台装置。丁寧な作劇に唸りました。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年2月27日
最後に有楽亭八雲の名前の重さを語る師匠だけども、八雲になりたい助六との軋轢というものが生まれるからこそ、という展開になりそうです。今回も田頭さんの絵コンテに痺れました。次回も楽しみ。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年2月27日