チ。見た。前半バデーニの過去、後半地動説の真理。前半についてはこの章の主要人物であるバデーニの性格、現在に至る物語を描く。野心家であり、尊大であり、好奇心の塊である彼もまた、真理のためには自身の犠牲を厭わない者。共同生活を旨とする修道院においてはまさに異端児である。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年11月3日
それであるが故に疎まれ、禁書を読むことで目が焼かれるというのも頷ける。強烈な個性を印象付けるエピソード。後半はまずはオクジーの天体観測が肝。星空を見上げることが出来ない彼が、結局天体観測を行うまでの葛藤が真に迫る。天国とは何か、生き続けるということとは何か。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年11月3日
星空が自分を苛むように見ているかのように目玉で覆われている映像は、まさにオクジーの精神世界であろう。それでも天体観測を行った結果、バデーニを例の石室に案内し、真理を伝えることに成功する。地球は動く。その事実こそ天界と地上とが同じ理屈で動いているとしたら。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年11月3日
そこに星空の美しさと、現実の地上の美しさをリンクさせる物語のダイナミズムがある。オクジーにとっては満足気に死んでいった者の美しさはこの星空に繋がるものであるが故に、ちゃんと星空を見ることが出来たのだ。まさに劇的。しかしここからは茨の道でもある。彼らの行く末や如何に。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年11月3日