夜のクラゲは泳げない見た。動画工房制作のオリジナルアニメ。絵を描くことを諦めた少女が個性溢れる少女と出会ったことをきっかけで始まる物語。大人になるということは、色々と諦めることでもあるけども、高校生はまだ何者でもない年頃。限界を決める必要はない。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日
冒頭の小学生の妹、過去の自分、現在の自分、出会った少女。量産型という単語のリフレイン。対比的であったり、象徴的であったり、描写と台詞とのハマり具合が計算的ではあるけども、やはり量産型の象徴である口紅を使って絵を描くシーンのカタルシスが見事。過去の自分の絵に描くというのも良い。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日
量産型の否定と過去の自分からの進化。このシーンに至るまでの一歩も説得力がある作劇。一人の画面に入ってくる少女、というのも画面が決まっている。ハロウィンというのもまた興味深い舞台設定。仮装という非日常であるが故に特別になろうとすることの連続性も見て取れる。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日
その一方で、渋谷で仮装をするという量産型的思考の帰結として舞台でもある訳で、揺れる主人公の気持ちがどちらに振れるのかを決めるのに相応しいものになっている。今作の監督であり、今回のコンテ演出が竹下良平さんだけども、彼の渾身の一作だったのではないでしょうか。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日
気になったのは渋谷に夜遊びに出掛ける子に対して両親の姿が見えないこと。朝を起こしに来たのは小学生の妹でしたし。意図的にオミットしているのか、それとも何かしらのドラマを作るために隠しているのか。とまれ充分に魅力的な第1話でした。ガール・ミーツ・ガールの物語、果たしてどうなるか。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2024年4月7日