昭和元禄落語心中見た。七代目八雲の死により完全な孤独を手に入れた菊比古。自身のための落語の究極は孤独という苛烈さを死神を演ることで表現するのだから畏れ入る。師匠が死んですぐの演目だから尚更。しかし孤独になれないのも人間というもので心残りの助六をどうにかしないといけないのでした。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年3月12日
それにしてもその助六というのが七代目からの因縁で、しかもそれを知っていたというのもやるせない。自分の過去の鏡を見るような七代目だから破門したのも納得ではあるが、やはりそれもまた心残りではあるのでした。人は死期が近づくと後悔が大きくなるものでもあるのだ。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年3月12日
こうした落語に纏わる人生劇場を心中と表現したタイトルがなるほど奥深いと改めて思ったのでした。落ち葉と落葉樹で死期を表し、光を射し込むことで後継を意味する演出も見事で今回も唸りました。そして死神を演る石田彰さんの見事さに惹き込まれました。次回助六との再会にどうなる。
— 名無しボウズ (@nanashibouzu) 2016年3月12日